#0141 小林麻央さんの訃報にふれて
みなさん、おはようございます。
昨日は、魂が揺さぶられた一日でした。
みなさん、それぞれに感じられたことを、いつまでも、心にとどめておくことができたら、彼女も少しは救われるのではないでしょうか。
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それにしても、メディアの報道は異常なまでの過熱ぶりでした。
もう少し、ご家族、ご遺族、関係者の気持ちに十分に配慮していただきたかった。
午後の記者会見だけ、車中で拝見しました。
一語一語、十分すぎるほど、伝わってきました。
医療従事者もコメンテーターとして多数出演されておられたけど、安易なコメントがそれほど見られなかったので、それはよかった。
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今後、僕が懸念するのは、
ウソばかりの「健康本」や「エセ医学」、医療情報がますます氾濫するだろうこと
そして、
患者の弱みに付け込む「高額癌ビジネス」が一気呵成に暗躍すること
です。
特に、がん治療に関わる医療人の共通の敵である、悪名高いあの医師や、
末期患者さんからお金をむさぼるだけの「免疫治療」論者は、
抗がん剤や放射線治療などのがん治療を批判することしかしない。
その対案は、エビデンスが欠落した治療なので効くはずもない。
最悪なのは放置療法。
完治するはずがないのはその医師自身が最もわかっている。
亡くなっても遺族から責められることはない。
その責任をがん治療医に転嫁しておけば、お咎めがくることはない。
これまでも、これからも、
がん医療は、病気そのものだけでなく、そういった悪徳医療ビジネスという厄介な「敵」とも戦い続けなくてはなりません。
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彼女は、医療界にもいろんなメッセージを残してくれました。
乳がん検診についても。
抗がん剤治療についても。
終末期在宅医療についても。
僕自身、現在はがん治療に関わってはいませんが、まっとうな医療人として頑張っていきたい。
小林麻央さんのご冥福をお祈りいたします。