#0630 ニキビはなぜできる?原因別の対策と美容医療でできること

みなさん、こんにちは。

「同じところに何度もニキビができる」

「スキンケアを変えてもなかなか良くならない」

このようなお悩みで美容クリニックを受診される方は少なくありません。

ニキビというと「皮脂が多いから」「肌が汚れているから」と思われがちですが、実際にはそれほど単純ではありません。

皮脂の分泌、毛穴の詰まり、炎症、ホルモンバランス、スキンケア、生活習慣など、さまざまな要因が重なって起こります。

そして大切なのは、ニキビができている原因や、現在どの段階にあるのかによって、適切な対策が変わるということです。

今回は、ニキビができる仕組みから原因別の対策、美容医療でできることまで詳しく解説します。

目次

そもそも、なぜニキビはできるの?

ニキビは、医学的には「尋常性ざ瘡」と呼ばれる皮膚疾患です。

大きく分けると、

①皮脂分泌が増える
②毛穴の出口が詰まる
③毛穴の中でアクネ菌などが増殖する
④炎症が起こる

という流れで進行します。

①皮脂の分泌が増える

皮脂は本来、皮膚を乾燥や外部刺激から守るために必要なものです。

しかし、ホルモンなどの影響によって皮脂分泌が過剰になると、毛穴の中に皮脂がたまりやすくなります。

特に思春期だけでなく、大人の女性でも月経周期やホルモンバランスの変化に伴って、顎やフェイスラインを中心にニキビが増えることがあります。

②毛穴の出口が詰まる

正常な皮膚では、古くなった角質は少しずつ剥がれ落ちていきます。

しかし、角質が厚くなったり正常に剥がれなくなったりすると、毛穴の出口が塞がれてしまいます。

そこに皮脂がたまることでできるのが「面皰(コメド)」です。

まだ炎症していない白ニキビや黒ニキビも、実はニキビの初期段階です。

③毛穴の中で菌が増える

皮脂がたまった毛穴の中は、アクネ菌が増殖しやすい環境になります。

アクネ菌自体は健康な皮膚にも存在する常在菌ですが、毛穴が詰まり皮脂が増えることでバランスが崩れると、炎症に関与するようになります。

④炎症が起こる

炎症が強くなると、赤く腫れた「赤ニキビ」や、膿を伴うニキビへと進行していきます。

さらに炎症が皮膚の深いところまで及ぶと、治った後にも

・赤み
・茶色い色素沈着
・クレーター状の凹凸

などの「ニキビ跡」が残ってしまうことがあります。

そのため、できてしまったニキビを治すことだけでなく、炎症を長引かせないこと、ニキビ跡を作らないことも重要です。

ニキビの原因別に考える対策

ニキビは一つの原因だけで起こるとは限りません。

いくつか代表的なケースを見ていきましょう。

1.皮脂が多く、Tゾーンにできやすい

額や鼻など皮脂分泌が多い部分にニキビができる場合は、皮脂と毛穴の詰まりが関係している可能性があります。

ただし、「皮脂が多い=たくさん洗えばいい」というわけではありません。

洗浄力の強すぎる洗顔料を使ったり、1日に何度も洗顔したりすると、皮膚のバリア機能を乱してしまうことがあります。

基本は、

・やさしく洗顔する
・こすらない
・適度に保湿する
・毛穴を詰まらせにくい化粧品を選ぶ

ことです。

2.顎・フェイスラインに繰り返す

成人女性では、顎や口周り、フェイスラインに繰り返しニキビができることがあります。

このタイプでは、ホルモンの影響が関係していることがあります。

「生理前になると悪化する」という方も少なくありません。

また、

・睡眠不足
・ストレス
・摩擦
・マスク
・髪の毛
・頬杖

など複数の刺激が重なっていることもあります。

毎月同じタイミング・同じ場所にできる場合は、ニキビができる時期や場所を記録してみるのも一つの方法です。

3.乾燥しているのにニキビができる

「皮脂が多い人だけがニキビになる」と思っている方もいますが、乾燥肌でもニキビはできます。

皮膚のバリア機能が乱れることで角質の状態が不安定になり、毛穴が詰まりやすくなる場合があるからです。

この場合、皮脂を取り除くことばかり意識すると、かえって肌の状態を悪化させる可能性があります。

洗顔後につっぱる、ヒリヒリするという方は、一度スキンケアを見直してみてもよいでしょう。

4.スキンケアやメイクが原因になっている

クレンジング、ファンデーション、日焼け止め、ヘアケア製品などが肌に合っていない場合もあります。

特にニキビができやすい方は、「ノンコメドジェニックテスト済み」など、毛穴を詰まらせにくい設計の製品を選ぶのも一つです。

ただし、化粧品だけですべてのニキビが改善するわけではありません。

5.触る・潰す癖がある

意外と多いのがこれです。

気になって触ったり、自分でニキビを潰したりすると、炎症を悪化させたり、色素沈着やクレーター状のニキビ跡を残したりする原因になります。

特に深く炎症しているニキビは、無理に潰さないことが大切です。

食べ物はニキビに関係する?

「チョコレートを食べるとニキビができる」

「脂っこいものを食べるとニキビになる」

とよく言われます。

食生活が全く関係ないとは言えませんが、特定の食品だけをニキビの原因と断定することはできません。

一部では、血糖値を急激に上げやすい食生活とニキビとの関連なども研究されています。

ただし、

「ニキビを治すために極端な食事制限をする」

必要はありません。

まずは、

・食事を極端に偏らせない
・睡眠を確保する
・適度に運動する
・過度なストレスを避ける

など、基本的な生活習慣を整えていきましょう。

ニキビは「今あるニキビ」と「ニキビ跡」を分けて考える

美容医療を考えるうえで非常に重要なのがこの点です。

ニキビ治療では、

①現在できているニキビを増やさない
②炎症を抑える
③ニキビが落ち着いてから、残った跡を治療する

という順番が基本になります。

赤く腫れたニキビが大量にある状態で、ニキビ跡治療ばかり行っても、新しいニキビが次々できてしまえば根本的な解決にはなりません。

まず現在のニキビの状態を整え、その後にニキビ跡や毛穴、色素沈着などを治療していくことが大切です。

セルフケアだけでは難しいニキビもあります

軽度であればスキンケアを見直すだけで改善することもあります。

一方で、

・赤いニキビが繰り返しできる
・膿を伴うニキビが多い
・痛みのある大きなニキビができる
・数か月以上改善しない
・ニキビ跡が増えている

という場合は、医療機関に相談することをおすすめします。

ニキビは「美容上の問題」だけではなく、治療対象となる皮膚疾患だからです。

特に炎症の強いニキビでは、一般皮膚科領域の外用薬や内服薬などが必要になる場合があります。

美容医療はどのタイミングで活用する?

美容医療が力を発揮するのは、

「ニキビが治ったのに跡が残った」

「毛穴や肌の凹凸が気になる」

「赤みや色素沈着がなかなか消えない」

といったケースです。

宝塚ヒルズクリニックでも、肌の状態やお悩みに応じて複数の治療機器を使い分けています。

ニキビ跡・毛穴におすすめの「ポテンツァ」「フラクショナルレーザー」

ニキビ跡で特に問題になりやすいのが、肌の凹凸です。

炎症が皮膚の深い部分まで及ぶと、皮膚組織がダメージを受け、クレーター状の跡が残ることがあります。

こうした肌質改善を目的として選択肢になるのが、当院では2種類のおすすめメニューがあります。

◉ポテンツァ(POTENZA)
◉フラクショナルレーザー(FS-01)

① POTENZA ― 肌の内側から再構築する

POTENZAは、非常に細い針(マイクロニードル)を皮膚に刺入し、針先からRF(高周波)エネルギーを真皮へ届ける治療です。

皮膚に微細な刺激を与え、さらにRFによる熱を加えることで、皮膚が本来持っている創傷治癒反応を利用し、コラーゲンなどの再構築を促します。

当院ではドラッグデリバリーモードも使用しており、美容成分を肌へ届けながら治療できることもPOTENZAの大きな特徴です。

毛穴、肌のハリ、軽度のニキビ痕など、肌全体の質を底上げしたい方には非常に優れた治療だと考えています。

ただし、深くなってしまったクレーター状のニキビ痕では、ある程度の回数を重ねる必要があります。

私自身はPOTENZAを、

「肌全体を均一に、少しずつ底上げしていく治療」

と考えています。

② フラクショナルレーザー(FS-01)傷んだ肌を少しずつ入れ替え

私がニキビ痕に積極的におすすめしている治療は、これです!

もう一つが、当院のTimeWalkerに搭載されているEr(エルビウムヤグ)レーザーを使用した**フラクショナルレーザー<FS-01>**です。

こちらはPOTENZAとは発想が少し違います。

レーザーによって皮膚に非常に細かな点状の孔を作り、古い皮膚を部分的に入れ替えながら、新しい皮膚が再生する力を利用します。

言葉だけ聞くと少し怖そうに感じるかもしれませんが、皮膚全体を削るわけではありません。

非常に細かな点状に治療することで、周囲の正常な皮膚を残しながら、治療した部分の再生を促していきます。

つまり、

「傷んだ肌を少しずつ入れ替え、より滑らかな皮膚へ作り直していく」

という考え方です。

ニキビ痕、とくにクレーター状の凹みや肌表面の凹凸は、皮膚の“構造”そのものが変化しています。

そのため私は、こうしたニキビ痕には、表面からしっかりアプローチして皮膚の再生を促すFS-01が非常に理にかなった治療だと考えています。

ニキビ後の色素沈着にはピコレーザーという選択肢も

ニキビが治ったあと、

「茶色いシミのような跡が残った」

という方も多いのではないでしょうか。

これは炎症後色素沈着と呼ばれる状態の可能性があります。

炎症によってメラニンが過剰につくられることで、ニキビが治ったあとにも茶色い跡が残ります。

肌の状態によっては、当院で導入しているPQXピコレーザーなどの治療を検討する場合があります。

ただし、ニキビ跡の赤み、茶色い色素沈着、クレーターでは治療方法が異なります。

自己判断で「ニキビ跡だからレーザー」と決めるのではなく、どのタイプのニキビ跡なのかを診察することが重要です。

「ニキビ治療=一つの施術」ではありません

ニキビ治療というと、

「結局、何の施術を受ければいいの?」

と思われる方もいるでしょう。

しかし実際には、

赤ニキビなのか
白ニキビなのか
ニキビ後の赤みなのか
色素沈着なのか
クレーターなのか
毛穴なのか

によって、選択する治療は変わります。

さらに肌質や年齢、ダウンタイムをどの程度取れるのかによっても、適した治療法は異なります。

そのため当院では、単純に「この施術がおすすめです」と決めるのではなく、まず現在の肌状態を診察したうえで治療方法を考えていきます。

ニキビを悪化させないために今日からできること

まずは次のポイントを意識してみてください。

・1日に何度も洗顔しない
・ゴシゴシ洗わない
・ニキビを触ったり潰したりしない
・洗顔後は適度に保湿する
・ノンコメドジェニックの化粧品を検討する
・紫外線対策をする
・睡眠不足を避ける
・枕カバーやタオルなど肌に触れるものを清潔にする
・髪の毛やマスクによる摩擦を減らす

そして、数か月続けても改善しない場合や炎症が強い場合には、自己流のケアを続けるのではなく、一度医療機関で診察を受けてみてください。

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