#0611 ヒアルロン酸が “できること” と “できないこと”

みなさん、こんにちは。

宝塚ヒルズクリニックの一番の売り(ウリ)メニューというと、
ソフウェーブ、ウルセラリフト、サーマクールFLXの“リフトアップ御三家”
であることは、みなさまご存知だと思います。

・ボトックス
・ヒアルロン酸

といった美容医療の基本治療を行なっていることをご存知ない方が意外にも多いです。
実は、こういった注射系治療は芸術的センスが問われる案外と難しい治療です。
他のクリニックさんで受けたが納得いかず、当院で修正目的で来院されることもあります。

また、ボトックスやヒアルロン酸の使用目的や効果をご存知ない方が大変多く、
リフトアップ御三家と混同されるケースも多々見受けられます。

今回は、美容医療におけるヒアルロン酸治療について、リフトアップ治療と関連して解説させていただきます。

ヒアルロン酸に「できること」と「できないこと

この機会に、ヒアルロン酸についての理解を深めていただき、
誤解を解いてもらえたらありがたいですね。


目次

ヒアルロン酸注射の主な効果

ヒアルロン酸は「ボリュームを出す治療」です。
つまり、
・凹み
・くぼみ
を目立ちにくくするために “埋めもの(充填物)”をする、という位置付けになります。

✔ 主たる効果

  • シワを埋める(ほうれい線・ゴルゴ線など)
  • 凹みを改善(目の下・こめかみ)
  • 輪郭形成(顎・鼻・唇)
  • 肌のハリ・保水力アップ

つまり
「足りない部分を補って若々しく見せる」治療
ということになります。

ヒアルロン酸でリフトアップはできる?

さて、近年のヒアルロン酸と言います、
ヒアルロン酸によるリフトアップ治療が話題となっています。

私個人としての結論は、こうです。

 “ある程度のリフトアップは可能かもしれないが、本格的なリフトアップは不可能である”

✔ 本格的なリフトアップではない理由

  • 頬・こめかみをボリュームアップする
    → 支えができることによってたるみを“軽く”見せる

つまり、

リフトアップ“効果”というより“見せ方”を変える

という意味で印象を変えることはできますが、
それではたるみの根本解決になることは全くない、と私は考えています。

ヒアルロン酸治療の“限界”

ヒアルロン酸の弱点はズバリ、以下のようになります。

  • 皮膚や筋膜を引き上げる力は全くない
  • 重度のたるみは改善できない!!
  • 入れすぎると不自然に「膨らんだ顔」になる!!!

実際、
👉 ヒアルロン酸は「シワ・凹み向き」
👉 たるみ治療はヒアルロン酸以外の別ジャンル治療が適応
と考えるのが自然です。
くどいですが繰り返します、ヒアルロン酸にたるみを解決する力はありません。

ウルセラ・サーマクール・ソフウェーブとの違い

▶ ① ウルセラリフト

  • 超音波でSMAS筋膜まで作用
  • “土台から引き上げる”
  • 最もリフトアップ力が強い

    → 深い層からたるみ改善 

▶ ② サーマクールFLX

  • 高周波でコラーゲンを収縮・再生
  • 引き締め・ハリ改善がメイン 
     
    → フェイスラインを整える 

▶ ③ ソフウェーブ – Sofwave

  • 中間層に作用
  • ナチュラルな引き締め・ハリ感

    フェイスラインを整えつつ、強力な美肌効果を発揮する

▶ ④ ヒアルロン酸(比較)

  • 物理的にボリュームを足す
  • 支えを作って「上がって見せる」

 → ボリュームアップとたるみの見せ方(リフトアップ風)を変える、やりすぎると不自然に膨らんだ顔になる

なぜ、ヒアルロン酸治療を勧めるのか?

ずべての美容クリニックを敵に回すかもしれませんが、誤解を恐れずにはっきりと申し上げます。
法令線に1本使うならまだマシですが、
打ち放題やサブスクを行っているクリニックさんなんかでは、5本も10本も使ってまで不自然に膨らんだ顔に仕上げていくという話を聞きますが、つまり、

“ヒアルロン酸は儲かる”

のです。

1本(1cc)で3〜4万円の韓国製(当院の代金)から、5−6万円の欧州製(同左)、唯一厚労省に認可されている10万円以上もするジュビダームシリーズまで、松竹梅たくさんの種類があります。
同じ製剤でも、部位によって硬さや密度などが異なる複数のラインアップを揃えています。

安全性を担保されたジュビダームシリーズは、高品質で使い勝手が良いためお客さまにも大人気なのですが、何せ値段が高い!!
1本で角砂糖1個分しかないのに10万円ですよ!
例えば、痩せた顔をボリュームアップさせる(つまり顔を膨らますこと!)ために5本使用すると50万円。
顔全体に打つと、10本でも足らないかもしれません
施術時間は15分程度、それを半年おきに注射するわけですから、クリニックは無茶苦茶儲かります。
看護師さんの月給以上の儲けを一瞬で達成してしまうわけです。

無尽蔵な予算がある方なら、目的が合致すれば当院でもお勧めすることもあるかもしれませんが、
同じ予算であれば、当院であればソフウェーブやウルセラリフトなどでのリフトアップや引き締めを、まずは勧めます。
リフトアップ効果が最大化されシワや凹みが改善する1〜2ヶ月後に、部分的なボリュームアップをお求めになられるならば、ジュビダームシリーズを1〜2本追加注射することはあります。

当院では、“多くて2本まで”と決めています。
限られた量・予算の範囲内で、不自然にならないようにお顔のバランスを第一に考えつつ、最小限のヒアルロン酸で最大限の効果を出してお客さまに喜んでいただくことが我々の存在意義だと考えています。
たくさん使って不自然に膨らませることはお客さまの為ならず、利益重視の医師のエゴとして断定します。

【ヒアルロン酸 5本】 vs 【ソフウェーブ全顔+ヒアルロン酸1本】

ソフウェーブによって自然で健康的に引き締めて、必要な部位を最小限のヒアルロン酸でバランスを整えるのか、
それともヒアルロン酸だけで不自然に膨らんだ顔を手に入れるのか、

懸命なみなさま、どちらを選択されますか?

比較まとめ(かなり重要)

治療作用リフト力
ヒアルロン酸ボリューム補填★(見た目の補正)
ウルセラ筋膜から引き上げ★★★★★
サーマクール引き締め・ハリ★★★
ソフウェーブ中間層タイトニング★★★★

実際の臨床ではどうする?

ヒアルロン酸単独でリフトアップをさせることはできないことをこれまで説明してきました。
結局、どうすればいいのでしょうか。

結論は、
「組み合わせが最強」
となります。

  • ウルセラ → 土台を引き上げる
  • サーマクール・ソフウェーブ → 引き締め
  • ヒアルロン酸 → 形を整える

これらを併用することによって、より自然なリフトアップ効果を得ることができます。

ヒアルロン酸ができること

◉ シワを埋める(ほうれい線・ゴルゴ線など)
◉ 凹みを改善(目の下・こめかみ)
◉ 輪郭形成(顎・鼻・唇)
◉ 肌のハリ・保水力アップ

足りない部分を補ってふっくらと若々しく見せる
支えを作って “上がっているように” 見せる

ヒアルロン酸にはできないこと・欠点

◉皮膚や筋膜を引き上げる力は全くない
◉重度のたるみは改善できない

入れすぎると不自然に「膨らんだ顔」になるので要注意!!

目次