#037 サクラが咲く前に。
みなさん、こんにちは。
今日は寒くなりましたが、ここ数日間は暖かかったので、つぼみが一気に膨らんできましたね。
ここからは、個人的な話で恥ずかしいですが、それを承知で、ちょっとだけ、つぶやかせてください。
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先日、2歳年上の従姉が亡くなった。
35年ぶりくらいだろうか、
ご実家のあった場所に行くことになった。
幼少時は家族で何度もきた場所。
かすかに残っていた記憶。
30年前とまったく変わっていないあの駅から近づいていくにつれ、おぼろげな記憶がよみがえってくる。
街は少々様変わりしてしまったようだが、やはり、なつかしい街並み。
こんなだっけなあ。
叔父さん、叔母さんには、ただひとこと、
「間に合わなくてごめん」
としか言えなかった。
現代医学では抗うことはできても救ってあげることはできなかった。
医学は時に無力だ。残酷だ。
ただ、ひとびとにわずかな時間を与えることはできた。
その短い時間におのおのが考え、感じ、そして動く。
そして、
無情を受け入れるしかない。
まだ行ったことのない、あっち側の終点に行ってみたかった。
現実という壁がそうさせてくれなかった。
せめて、車中の景色を、強烈に眼に焼き付けてやることにした。
帰りの新幹線から降りて、車のなかで、僕も、この曲を聴いた。
偶然かな。
これから咲くサクラはどう見えるのだろう。
来年から、サクラの季節をどのように感じるのだろうか。
いろんな感情が浮かんでは消える。
過去を懐かしみ、心に留め、
今ここにある、
けなげな生命を、
慈しみ、愛おしむ
しばらくは、そんな時間に当てたいと思う。
合掌。。。
ぼくらはきっと待ってる
君とまた会える日々を
桜並木のみちの上で
手を振り叫ぶよ
どんなに苦しい時も
君は笑っているから
くじけそうになりかけても
頑張れる気がしたよ
かすみゆく景色の中に
あの日の歌が聞こえる
さくら さくら 今咲きほこる
刹那に散るゆくさだめと知って
さらば友よ 旅立ちのとき
変わらないその想いを 今
今なら言えるだろうか
偽りのない言葉
輝ける君の未来を
願うほんとの言葉
移りゆく街はまるで
僕らをせかすように
さくら さくら ただ舞い落ちる
いつか生まれ変わる時を信じ
泣くな友よ 惜別のとき
飾らないあの笑顔で さあ
さくら さくら いざ舞い上がれ
とわにさんざめく光を浴びて
さらば友よ またこの場所で会おう
さくら舞い散るみちの
さくら舞い散るみちの上で
~ 森山直太朗 – さくら(独唱) ~