美容皮膚科宝塚ヒルズクリニック

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#024 キャッチコピーの威力!?

みなさん、こんにちは。

突然ですが、みなさん、新聞の折込チラシを見られますか?

美容関係のチラシ、たとえば、化粧品の新商品、サプリメント、エステやマッサージ、、、本当に多いですよね。

「これは誇大広告だからダメでしょ?」っていうチラシ、見かけませんか?

今年に入ってから、わずか数日のみ何気なくチェックしただけなのに、なんとでるわ、出る!!

このブログを読んでいただいている中には美容関係のお仕事をされておられる方もおられるでしょう。少し気を悪くされるかもしれませんが、あえて言わせていただきます。こういう「怪しげなチラシ」は、ほとんどと言ってもいいほど、老化や美容に関わるものです。

あまりに酷い。みなさんにはこれ以上騙されてほしくない、と心から思うわけです。何とかならないのでしょうか。

◯ 某化粧品新発売広告
私の年齢ケアは絶対に、たるまない!!』」

これ、みなさんはどう思われます?

『絶対、たるまない』とは、この化粧品を使えば絶対に弛まない(たるまない)、という意味なのでしょうか。普通はそう理解しますよね。

でも、本当にそうなのか。繰り返し読んでみると、なんだか意味が分からなくなってくるから不思議なものです。

例えば、

「絶対に、たるまない、ように気を付けましょう」と、読者に訴えかけているのかもしれないし 、また、例えば、
「絶対に、たるまない、ようにがんばります!」、とチラシの向こうで力強く宣言しているのかもしれない。はたまた、
「絶対に、たるまない、ようにするにはどうしたらよいのでしょうか?」と、疑問を投げかけているのかもしれない。

つまり、

このように主語述語や目的語を曖昧にすることによって、読み手に自由な解釈をさせられる、つまり、仮に誇張表現、誇大広告だと指摘されても、ちゃんと逃げ道を作っているわけです。キャッチコピーのなせる技、コピーライターの腕の見せ所なんでしょう。

最初は目をひくものの、冷静に考えると不信感を覚え、読めば読むほど不快に感じてしまいます。集客のためのチラシですが、作り方を間違えれば集客どころか、お客さんに不快感を与えるだけで、結局は商機を逸することになると思うのです。とにかく急いで、たくさん売らなくてはならないのでしょうか、僕には売り手の悲壮感、哀れさしか伝わってきません。もっと良識ある方法を考えられないものでしょうか。

みなさんはどう感じられますか?

さて、次のチラシですが、これはもっと酷いです。

◯ 明らかにビフォーアフターを連想させる化粧品広告

このタイプのチラシ、よく見かけますね。
左右の2枚の写真。どうでしょうか。
左側がビフォー、右側が1ヶ月後のアフター、普通はそうですよね。この化粧品は凄い、ここまできれいになれるんだ、と訴えかけてきます。

賢明なみなさんなら、絶対に、騙されませんよね。

このように、ビフォーアフター写真を載せて、そしてその写真には明らかな変化がみられ、しかも、実際ではありえないほどの変化を遂げている、これが化粧品広告でしばしばみられる『必殺技』です。

右の写真は、写真を加工し照度をあげています。顔全体が明るくなっていますよね。目を凝らしてじっと見ると、化粧もしてそうだし、ひょっとしたらヒアルロン酸注射やボトックス注射でシワを消し、さらにシミ取りレーザーもしているかもしれない。これは誇大広告だ、詐欺だ、と。

実は、これも巧妙な手口で逃げ道を作っています。
よく見てください、左下に「※潤いが足りない場合と潤った場合のイメージです」とあります。

イメージ? そうなんです、この化粧品を使って右のようにキレイになったという因果関係はどこにも記されてないのです。

誇大表現は商品やサービスへの不信感につながり、ゆくゆくは会社的信用まで下げます。そして口コミや、ネット上で悪い噂が出回ってしまうと手がつけられなくなります。SNSを使えば、数日あればその悪しき情報が日本中に拡散されてしまう恐ろしい時代です。ひとたび悪評が広まれば、たちまち会社の信用を失い、会社存続の危機にまで陥ることもあるのです。

ひるがえって当院のHPは大丈夫だろうか、と心配になって改めてチェックしました。怪しい表現はありますでしょうか。ビフォーアフター写真の加工はしていませんのでもちろん、大丈夫です。

もし、おかしいところがあれば遠慮なく指摘してくださいね。

結論 → 『人の振り見て我が振り直せ』 

ご清聴ありがとうございました m(__)m